料理をしていて思うこと

2016年03月29日
山根かずき

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僕は毎日、晩ごはんを作って食べるのが日課で、
いつもそれを楽しみにしています。
とにかくごはんが好きです。
近頃は晩酌です。
しかし最近、あることに気がついてから料理が素直に楽しめなくなりました。


そもそも自分で料理を作って食べる楽しみに目覚めたのは中学生のころ。
「スパゲッティが作りたい」と思いたち、レシピ本を買いました。
そしてひとつずつ作っていきました。
もう15年以上も前のことです。
以来僕は、自分でごはんを作って食べることをエンジョイしてきました。


そんなハッピー・クッキング・ライフに終止符を打つ、ひとつの気付き......





それは「味見=ネタバレ」じゃないか、ということです。


よく「他人が作ったごはんはおいしい」といいますよね。
そうなんです。
純粋に味を受け入れられるから。
ですが一度味見をしてしまったら、
味の予想がついてしまう上に、
食べた後も「あれ、やっぱもうちょっと塩入れたほうがよかったかな」
なんていう考えが頭をよぎって止まりません。
例えるなら、ディズニーランドの裏側をのぞいてからアトラクションに乗るようなものです。
ミッキーの着替えを見てからパレードを見るようなものです。


とは言え、味見をしないことには料理ができません。
もちろん信頼できるレシピにしたがって作ることはできますが、
どの料理もそれだけで済ませることはできません。
味見は料理の宿命なのです。


「味見=ネタバレ」理論。
正直、このことをブログで言ってしまうのははばかられました。
なぜならこのことは、この世に不幸を増やすことはあれ、
幸せを増やすことにはならないだろうからです。
僕のブログの読者のみなさまにも料理がお好きな方は多いと思います。
「そんなみなさまの楽しみを減らしてしまうのではないか...」
そんな思いが僕の頭をよぎったのは確かです。
しかし僕はブログに書きました。
なぜか。




晩ごはんでビールを飲んで酔っ払っているからです。





お粗末さまでした。
それではまた来週!