永遠の宿敵<ライバル>

2016年03月 8日
山根かずき

誰にもみんな、宿敵と言える相手がいると思います。
アンパンマンにとってのばいきんまん。
桜木花道にとっての流川楓。
三木長一郎にとっての古御門先生。
そういう存在。
絶対に相容れない相手です。


僕にもやはりそんな宿敵がいます。
ややプライベートな話ですが、今日はそのことをここに書こうと思います。
僕の宿敵とはもはや10年以上の関係です。
長い間いがみ合っています。
宿敵です。


やつのことが本当に嫌いでした。
だめなんです。僕にとっては。
歩み寄ろうとしたこともありますよ。
だけど向こうから跳ね除けられ、
けっきょくなにも変わりませんでした。


ブログに書くのもはばかられるのですが、
今から僕の宿敵を紹介します。







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牡蠣です。



忘れもしない、高3の冬。
冬休み最後の日の夜でした。
バイトから帰ってきて、出てきた夕飯がカキフライでした。
僕は牡蠣が嫌いでした。
なにが嫌いって、味が嫌いでした。
家族はそのことを知っていました。
でも、なのに食事に牡蠣が登場したんです。
「もらったから」という理由で。
そうです、冬です。
ここ広島は、牡蠣の旬の季節です。


わかったよ、僕ももう18歳。
食わず嫌いはよくないよね。わかる。わかるよ。
そう思って、7・8粒のカキフライを食べました。
当たりました。
当たりましたよ。
腹痛からの嘔吐、発熱、そして一晩中うなされました。
もうろうとした意識の中、僕は思いました。
「もう一生、キミとは仲良くできないよ!!!!!!」



あれから十余年の月日が流れました。
僕も本当に大人になりました。
だけどあの日、僕が僕とした約束は、忘れていないんです。
「もう一生、キミとは仲良くできないよ!!!!!!」
これは自分自身との約束なんです。
地獄の苦しみとともに胸に刻んだんです。
牡蠣に手を出してはいけない。
永遠の宿敵なんだ。
ライバルなんだ。
悪なんだ...!!!






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あれ......




ちょっと待って。



待って、



牡蠣、




...うまいかも2016年冬。





いや違う!!
騙されちゃいけないんだ!
ここからある、必ずある!!
どんでん返しが!!
宿敵が見せる良い面、これはドラマを盛り上げるために仕組まれた
罠だ!!



罠だ!!!




目を覚ませ...!!!!!!






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2日後。





えー、
僕自身、とても混乱しています。
この先の物語<ストーリー>は自分の目で確かめたいと思います。