僕が大学卒業後にバンドを始めたわけ

2014年12月23日
山根かずき

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僕は2010年に一橋大学を卒業しました。
卒業と同時にフリーターになり、
自分の音楽活動を始めました
(のちに山根かずきバンドにつながります)。


「一橋卒業したのに就職しなかったの?」
「どうして?」
「もったいないね」
と何度か言われたことがあります。


それに対して、これまでは自分でもうまく答えられずにいました。
「まぁ、バンドがやりたかったんで」
みたいなことをその場では答えるんですけど、
なんだか違和感もありしっくりきていませんでした。


ところが最近、なんで自分が今の道を選んだのか、
ちょっと言葉にできるようになってきた気がします。


僕が卒業後にバンドを始めた理由。
それは、僕にとって「仕事がアイデンティティ」だからです。
僕は自分の仕事やその成果、できあがった作品を通じて
人とつながったりコミュニケーションをとったりしていたいんです。


僕は自分がやったことを見てもらったり褒めてもらったりするのが好きです。
小さい時は絵を描いて褒められました。
学校に入ってからは勉強で褒められました。
中学校からは、苦手だった音楽を演奏するのが好きになりました。
そういう自分の仕事の成果や作品を見てもらうことで
自分を表現していました。
そして仕事の最中に起きるコミュニケーションが好きでした。
というかそういう方法でしかうまく人とやりとりできなかったんですよ。


一橋大を卒業したら、
多くの人が志望する会社に就職するチャンスがもらえます。
でも僕は興味がありませんでした。
仕事がアイデンティティの僕にとって、
誰かがつくった仕事のレールに載せられたり、
万が一自分が納得出来ない仕事をさせられたりしたら、
あまりにもつまらなくて我慢できないだろうなと思ったからです。
しかも、例えその会社で良い仕事ができたとしても、
「わたくし山根がやったことなんです!」
っていう表現がしづらそうじゃないですか(笑)
仕事=自分、ってやっていたいんで。
(当時は言葉にできてなかったけど)


だから僕は、
自分の問題意識で、
自分のやりたいことで、
自分が責任をもって試行錯誤しながら、
自分の仕事をつくりあげて、
それをもって社会とつながったり、
身近な人と仲良くしたりしたかったんです。


当時はそういう理由を意識することはできませんでしたが、
そんなわけで「自分でバンドをやろう」と決め、やり始めました。
今思えば、それしかなかったんだよなぁーと思います。


これからも僕は実力を磨いて納得いく仕事をし続けたいと思います。
そして仕事に関わる人達や仲間のみんなも
気持よく仕事ができるような場をつくっていきたいと思います。


以上!
山根がお送りいたしました。
来週は年末年始ということでメンバーブログはお休みになります。
また新年お会いしましょう!


*冒頭の写真は2011年4月のライブの時の写真です。
ちなみに、同日に撮影した「山根かずきトリオ」時代の写真がこちら。

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3年前の久保田くんというレアショットでした!
撮影は大学の後輩、境くんです。