あたたかな方へ

『あたたかな方へ』

 あったかいな
 春は君のようで
 どこか遠くへ
 誘われる気がする

 ここにいても
 つまらなくはない
 でも下ろしたての
 靴も呼んでいる

 慣れないことばかりで
 不安もあるけど

 あたたかな風の方へ
 一歩一歩歩いてく
 未だ誰も見たことない
 道へとつながってく

 分かれ道
 迷い道、わき道
 次の角でなにが待つだろう

 凍える吹雪の中で
 耐える日もあるけど

 あたたかな風の方へ
 一歩一歩歩いてく
 未だ誰も見たことない
 道へとつながってく

 僕にしか見えてない
 この先へ歩いてく
 君となら行けるはず
 きっときっときっと春は来る



*曲にまつわるお話*

この曲は「北欧、暮らしの道具店」さんの特集企画の第一弾として
作らせていただきました。
公開時期が春だったこともあり、テーマは「春」。

春は新しい生活が始まる「挑戦」の季節。
仕事や学校などで環境が変わり、
緊張してしまうことも多いと思います。

一方で春は、冬の寒さの緊張が解ける
「安心」の季節でもあります。
あたたかくなるとちょっと散歩してみたくなったり、
体ものびのびするようになってきますよね。

そうして気がついたら、
いつのまにかポジティブで前向きな気持ちになっている。
そういうことってあると思います。

凍える冬が自然と春に変わりあたたかくなるように、
今厳しい挑戦の中にいる人も、
いつかきっと楽しい結果にたどり着くはず!

そんな想いを込めて曲を作りました。

また「あたたかな方へ」という言葉は、
日本仕事百科の中村健太さんが
「人生にまよったら、あたたかさを感じる方を選択する。
 目をつぶっていたとしても、あったかい方角はなんとなくわかる」
と仰っていたところからインスピレーションを得ました。
(この場を借りて御礼申し上げます!)

(山根)

「北欧、暮らしの道具店」特集記事はこちら。
動画特集 | 呼ばれた僕らが、音楽でおもてなし。(本編4月)


*収録*
アルバム『山根かずきバンド』
 ※動画の音源とは違うスタジオ録音バージョンが収録されています。