
向き合う
2016年06月27日
大和田ようこ
こんにちは!
今日はレッスンのことを。

(写真のピアノはレッスンと関係ありません。岡本太郎のアトリエにあったピアノの写真)
この間のレッスン中に
生徒さんに出した宿題をチェックしようと
楽譜をひらいたら、
宿題の部分の楽譜がやぶかれていました。
衝撃でした。
これまでの自分のピアノに関わる経験のなかで
楽譜をやぶる、もしくは、やぶられるという場面に出くわしたことがなかったので
とにかくびっくりして
言葉が出ませんでした。
それと同時に、モノを粗末に扱ったことへの悲しい気持ちもこみ上げてきました。
なぜやぶいたのか、なにがあったのかを、
落ち着いて聞こうとしたのですが
初めてのショックな出来事に混乱してしまい、呆然としていたら
生徒さんから
「怒らないの?」
と聞かれました。
「楽譜をやぶいた行為については悲しいと思ってる。けれども、どうして楽譜をやぶいたのかを知りたいから、正直に話してほしい」
と伝えたら
どうやら、ピアノの練習中に生徒さんの家族の生活音などが
気になってしまい、イライラしてやぶいてしまったとのこと。
理由はわかった。
さて、ここらどう接するべきか。。。
「まず、あなたが今しないといけないことはなんだと思う?」
と生徒さんに聞いてみると
「ごめんなさい」
と謝りました。
「謝るのも大事だけど、他にはなにをしたらいいと思う?」
と聞くと、
「分からない」
といって下をむいていました。
「まずは、やぶいた楽譜を元通りにしようよ。」
というと
破いた楽譜をテープでもどしはじめました。
生徒さんが楽譜を貼り直している間、いろいろ考えていました。
やぶいた楽譜をわたしに見せるってことは、なにか気づいてほしいことがあるのではないか...
イライラしたらモノに当たってしまう癖は、どうやったら治るのか
さっき生徒さんに謝られたときに、違和感を感じたけど、この場合はわたしは謝られる立場なのか...
モノを粗末に扱うことは叱るべきだけど、その他のわたしの感情をどう説明したらよいのか...
っていうか、この雰囲気をどうにか前向きなほうに持っていきたい...
などなど
悶々と考えた結果
「先生と約束してほしいんだけど、楽譜やぶいたりピアノを乱暴に扱うことは、今後絶対にしないでほしい。それだけは約束して。そうゆうことされると、レッスンにならないから。モノを大事にできない人は、先生の生徒でいてほしくない。」
「あと、イライラしたらモノに当たってしまうなら、先生と一緒に、モノに当たらずにストレス発散する方法を考えよう。人やモノに当たるのだけは避けよう。」
などのことを伝えました。
話をしているうちに、生徒さんも元気になってきて
イライラした出来事を事細かく説明しはじめたり、
ピアノの練習で頑張ったところを教えてくれたり...
無事にいつものピアノのレッスンを再開しました。
何かを壊されたり乱暴されたような状態に出くわしたとき
びっくりしたり感情的になって、相手を責め問いただそうになりますが...
壊した本人の心情が、壊れた状態を表してる気がします。
うまくいえないけれど
うまくまとめられないけれど
そんなことを感じたレッスンでした。
といことで
今日はこの辺で!!!